固定床式排水システム
バイオテクノロジー(生物を利用した)での汚水処理方法では、余剰汚泥の存在がネックでした。
このシステムでは生物自体の特性を利用し、余剰汚泥問題を着実に解消、すでにしっかりとした
実績と評価を得た方式を採用しています。
設置スペースは最小
2系統式の第1曝気槽を2分割する為、汚泥貯留槽、濃縮槽などの設備が不要です。
設備費が安い
生物接触材『バイオアクティ』は接触表面積が非常に大きい為少量でも高い処理効果が得られます。
装置全体がコンパクトで済むので同程度の処理能力を持つ他装置と比較しても、よりローコストです。
管理の手間が不要
自己消化システムにより曝気槽内の余剰汚泥処理が不要。また、曝気槽の通水切替は
タイマーとモーターバルブで自動的に行われるので常駐作業者による管理も必要ありません。
処理水質が安定
バイオアクティへの汚泥付着が良好なので槽内のバクテリア量(MLSS)が大きく、生態系が安定している為
流入濃度が変化しても平均した処理効果を維持できます。
窒素・リンの除去が容易
バイオアクティに生物膜が厚く付着するためアオコの原因になる窒素のガス化が可能。
また、装置内に鉄材を使用することでリンを無機質化して除去します。
年間維持費も安い
余剰汚泥がほとんど排出されない為、処理費用不要。
管理の必要がないので、維持費・人件費もかかりません。また、薬品を使用しなくても窒素・リンが除去出来るので、
薬品代も必要なくランニングコストがトータル的に削減できます。
自己消化システム(バイオアクティ)
特殊接触材(バイオアクティ)を設置して汚水の中で汚れを栄養分とする微生物を育成、有機物を分解します。
槽を2分割とし、双方の槽に交互に汚水を流入させ、流入槽の微生物の増殖が限度に達すると
餌となる汚水を自動的に停止、もう一方の槽に流します。
通水を停止した槽内は付着したバクテリア同士で共食いが行われ汚泥が自己消化され、
余剰汚泥を自動的に除去します。
この通水切替を2~3週間毎に繰り返し続けます。
その為、汚泥の増殖・消化を促進して、引抜き汚泥をほとんど排出しないで汚水を処理します。
(下記写真)
ノンスラッジ河川浄化システム
微生物による汚水処理は、どうしても余剰汚泥が発生します。
従来のシステムでは、この余剰汚泥を定期的に排出しなければならず、
維持管理に相当の労力と費用を要しました。
「ノンスラッジ河川浄化システム」は、バイオアクティ技術を使い2系統の爆気槽を自動的に使い分けることで、
余剰汚泥を自己消化でガスに変え、排出の手間を不要とします。
しかも、複雑な設備や広大な設置スペースは不要で導入にかかるコストも大幅に低減します。
皆様の声をまとめてカタチにした、理想の河川浄化システムの誕生です。
装置導入場所:埼玉県ときがわ町、河川浄化システム
処理量: 300㎥/日
河川浄化システムフローシート