サランロック®・ビニロックは、繊維をスプリング状にカール加工して多くの
弾性体を作り、サランテックス®で被覆結合されています。
物理的・化学的に優れた性質を備え、大きな空間率を持つ
サラン®繊維の３次元不織布です。

＜ミスト吸着の原理＞
空気中のミストは慣性を持っているため、まっすぐに繊維に衝突して付着し、さらに細分化していきます。細かくなった粒子も慣性を持つほどの粒子であれば、さらに衝突して繊維に付着してしまい、ガス状になれば流れを変えながら通過します。繊維に付着したミストは、量が多くなると自然に下方に移動し、一定量以上繊維に付着することがないので、通過の際の圧力が大きく変化することなく、ミストの吸着を繰り返すことが出来ます。

＜役割＞
サランロック®表面に中和用薬液を噴霧または滴下させて液膜を作り、内部空間には細かな液滴を用意。その中をガスが通過する際に生じる圧力差により、サランロック®に拡散付着を行い、気・液接触を起こさせて処理します。

＜留意点＞
①風速が大きい場合は、サランロック®の積層厚みを風速に比例して大きくします。
②化学反応で塩が出来る場合、塩濃度の上昇とノズル詰りにご注意ください。
③サランロック®が急激に脆化することがあるので、高濃度のアルカリ液は使用しないで下さい。
④圧力損失が小さいため、出口にミストセパレーターを設置すると効果的です。